違いが差別化

CONTENTS

コンテンツ作りの考え方を深掘り│ヒロシとロバート秋山に学ぶ

私は自分でもコンテンツを作り、またそこで得たことを
誰かに伝えたり教えるということを何年も続けています。

ここでコンテンツとは、何らかの意味のある情報
=少なくとも自分では意味があると思っている情報を
テキスト、画像、PDF、音声、音楽、動画など
他人が見てわかる形式に落とし込まれたものを表します。

そういったコンテンツの表現形式のひとつに
YouTubeがあるわけですが、ここでとても面白くて
且つ勉強になるコンテンツ作りの考え方を発見しました!

ここでお話するのは動画コンテンツ作りにおける
対極とも言える二つのアプローチです。

それぞれとても有名な方の動画なので多くの方がご存じのものです。

ここでお伝えしたいのはそこにある考え方、
むしろ哲学、と呼ぶべきものです。

その哲学がぶれないでいるために、
ある一群の人々の心の琴線に触れるのだと理解しています。

その見本がまさしく私です。

普通に何か商品を紹介する動画を撮影して
それをYouTubeにアップして広告料で稼ぐ、
というアプローチはすでに使い古された手法であり、
名もない素人がそのままやったところでしれています。

そうではなくきっともっと深いところ、あるいは違うところに答がある
そんなふうに自分を磨きたい修験者へ向けて私が気づいたことを
こってりとお話したいと思います。

 

ヒロシのソロキャンプ~人はどういう動物なのかを思い出す

ソロキャンプという言葉が流行ったのはまさに
その元祖とも言える芸人ヒロシ(以下敬称略)

ヒロシちゃんねる - YouTube
ヒロシちゃんねる - YouTube

芸人のヒロシです。 公式YouTube『ヒロシちゃんねる』作りました。 主にアウトドアの動画をあげています。 プロフィール 芸名:ヒロシ(本名 齊藤 健一) 年齢:47歳 生年月日:1972年2月14 ...

続きを見る

 

ざっくりと「ヒロシちゃんねる」でアップされているYouTube動画の
ポイントをかいつまんで述べると・・・

ヒロシは誰かと一緒にキャンプすることに面倒を感じ
ならば単独で(=ソロで)、自分の好きなところへ好きな時に行って
焚火で好きなものを食べて、好きなときに寝て、好きなときに撤収する、
といったキャンプ生活の『素』のままをアップしているチャンネルです。

最近は彼のソロキャンプ動画に共感する人々がぐんぐん増えて、
実は私も手元に置いてときどき眺めている「ヒロシのソロキャンプ」本の出版、
さらには彼のレーベルによるキャンプ用品まで出てくるほどになりました。

 

ソロキャンプの前に「焚火」が主役

焚火は人生そのもの・・・と先の本でも書いてあります。

ヒロシのソロキャンプ動画のファンである私にとって
焚火、そして焚火でのうまそうな料理はほとんど刷り込まれたDNAのように
キャンプへの憧憬といったものを彷彿させます。

以下は個人的なことを述べます。
ヒロシ動画を好きな人は、誰でも個人的な何等かの理由で
そこに安息、憧れ、なつかしさなど自分をリラックスする何かを
感じているはずで、私の個人的理由もそのひとつにほかなりません。

 

私は高校時代まで、瀬戸内海に面する小さな町に住んでいて
そこで小学生時代に友達に誘われるままに
あるボーイスカウト団体に入り、アウトドア生活を知りました。

もう何十年も前の話であり、今の時代だったら決して許されませんが
中学生がリーダーになって小学生も巻き込んで
土曜の夜に近くの山で勝手にキャンプする、中学生リーダーより
上の大人はいない、というようなことが
抵抗無く行われていた時代だったのです。

こんな生活で、焚火は当時はまだ直火でもOKの
場所(=キャンプ場ではなく、野山の適当なところです)
も多く、パチパチと燃え上がる火の粉を見ながら・・・

これが小さい頃からも病みつきになりました。

その後、大人になってからも友人たちとキャンプに出かけ
鉄製のコンロで炭火料理と遠赤外線の暖かさを感じつつ
星空を眺めながらワインを飲む、ということは
ある意味私にとっても心穏やかな至上のひとときでした。

そういった焚火への憧れからか、例えばYouTubeなんかで
ただの焚火が延々と続くだけの動画が再生回数を稼いでいるのも
十分に理解でき、また楽しんでおりました。

ヒロシ動画では、もう自分で好きなことだけを楽しむその姿勢に
心の中の澱が取れたような、そんな気分さえ味わいました。

おそらくですが・・・

それぞれの育った環境や今の状況もばらばらながら
焚火は、原始のころから人類のDNAとして刻み付けられ
その何かが惹きつけて止まないのではないかと思うのです。

 

さてこのYouTube動画、演出が極めて少なく
ほとんどただ焚火のソロキャンプを楽しんでいる状況が続きます。

この魅力、どこにあるのでしょうか?

 

これがいい!
この商品がお勧めです!
といった商品紹介動画とはまるで反対です。

何も宣伝しない。
あるがままのソロキャンプを淡々と見せることによって、
ヒロシの使っているあの火打石を自分でもやってみたい、
あの小さな焚火ができるコンロはどこで手に入るのだろうか?

そんなふうに自分もやってみたい・・・
なぜなら幸せな気分になれそうだから。。。
という何かを宣伝なしに人のDNAに訴えているのです。

私にはそうとしか思えませんが、ヒロシは
淡々としている中でも、それをどれだけ魅力的に伝えられるか
ということについてはこだわりがあるよです。

 

YouTubeのためにこだわる携行品

もともとヒロシは、自分のためにというか
著書にもありますがナルシストという性格を暴露していて
自分の満足のためにもともと動画を撮り、YouTubeにアップしたところ
それが人気を集め今に至っているわけです。

ここに「人に観てもらう」ためのこだわりもあります。

ただし、こだわっていると言えども
ヒロシは撮影のプロではありません。
(そのあたりの加減が良いところでもありますが)

自己満足を追求していった先に、
実は忙しい現代人が忘れているものを思い出させてくれ、
そういった人々がダラダラした動画の中にいつの間にか
癒されている自分を見つける。

これがヒロシのソロキャンプ動画の
真骨頂ではないかと思うのです。

その演出道具に、一眼レフとビデオカメラが
役立っているようです。

一眼レフがどう役に立つのか?ですけど
画像センサーの大きさやカメラ性能にもよりますが
レンズ交換できることが一つのメリットです。

このうち、レンズには絞り値が小さいほど
つまりF●●という絞り値Fの値が小さいほど
光を大きく取り込み、ボケ効果を大きくできる特徴があります。

焦点があったところはくっきり映し出し、その前後は
トロっとしたボケによって雰囲気の良い
一眼レンズならではの効果が生まれます。

F4とF2.8でははるかにF2.8のほうがボケ効果大きく
F1.2や世界にはF0.xというさらに明るく極上のボケを演出できるレンズも存在します。
そんなボケ効果を狙って、一眼レフを使っているとのこと。

一方でビデオカメラは、「何かあったとき」に
起動時間も早く瞬殺で撮影できる、という特徴があります。

こういった地道なこだわりが、より動画を観ている人の
心にインパクトを与えるものです。

 

ロバート秋山は天才じゃないかと思うワケ

ロバート秋山の作風は、ヒロシのそれと真逆です。

ヒロシはあくまで自分の好きなことを徹底しそれを動画化。
その好きなことに、人の心の奥に潜む感情を揺さぶられるわけです。

一方で、ロバート秋山はプロ芸人として作り込んでいます。

ロバート秋山が、架空の著名人に扮して
『情熱大陸』(TBS系)や『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)のような
ドキュメンタリー風コントを配信しています。

ロバート秋山の「クリエイターズファイル」

YouTubeチャンネルではなく、彼のウェブサイト
のほうをご覧になるほうが一発でお分かりいただけます。

ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル公式サイト
ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル公式サイト

秋山竜次(ロバート)が毎回、最新鋭のクリエイターを紹介する「クリエイターズ・ファイル」公式サイト

続きを見る

このサイトをご覧になるだけで、いかに
「作り込みが凄まじい」ものか予感できます。

このウエブサイトから、すべての彼のYouTube動画へリンクできますが
トップページの作り込みだけでプロフェッショナルなこだわりを
十分に感じとることができます。

 

企画力、動画撮影・編集、演出力すべてが突出

ロバート秋山の動画、任意の一本をまずご覧ください。

すげー!
クオリティ、半端じゃねぇ!

と多くの人が感じると思います。

登録・公開されている動画そのものが
アウトプットであることは確かですし
人はこれを観て評価します。

私は、この出来栄えとともに、むしろ
その制作プロセスについて想像します。

ロバート秋山の動画を観てつくづく思ったのは;

・企画
・シナリオ作成
・撮影のもろもろ準備
・撮影(たぶん撮り直しも多い)
・編集(BGM、コマ切り替えもろもろ)

とアップするまでには様々な工程があり、
それらひとつひとつ手を抜くことなく地道にしっかりと
時間・お金をかけて作り込んでいる様子が伺えます。

TVで見る番組と同等レベルのこの仕上がりに
本当に驚きました。

助手(?)その他必要な手を借りて
実現していることは間違いありませんが
これらを全うする行動力にも敬服しています。

お笑い芸能事務所のあるマネジャーは、
「毎日、インスタントな内容を配信するのではなく、
 動画1本1本を丁寧に作り込んで公開するので、
 どれもクオリティーがピカイチ。
 天才型、憑依型と称えられていますが、まさにお笑いの職人です」

まさに私も同感です。

 

誰に何をどう見せたいのか?

ヒロシにしてもロバート秋山にしても彼らの動画で
心地よくなる人は、おそらくその時の
没入感が圧倒していることに気づいているはずです。

ヒロシのは焚火、自然、孤独、リラックス、旨そうな料理、
自分だけの時間・・・そんな世界に閉じ込められます。

ロバート秋山のは、プロの番組ディレクターがいて
しっかりと構想を立てて、何をアピールするのかを
意識的に演出しています。

誰に何をどう見せたいのか?
というプロ意識が両人の動画に潜んでいることを感じます。

 

あなたはどんなコンテンツ作りを目指しますか?

Vlog用に最適なカメラもSONYやPanasonicから
発売され人気を集めており、動画撮影から制作まで
以前よりもはるかに身近、簡単になったように感じます。

ただVlogger(ブロガー、ビデオブロガー)として普通に
旅日記や料理をアップして稼げる人は稀であり、
最初から知名度があるか、そのコンテンツは他者のものより
何かで圧倒していない限りアクセスを集めることは容易ではありません。

 

私は個人的にはロバート秋山のコンテンツのように
コンテンツはじっくりと構想するほうが好きなタイプです。

企業活動でのプレゼン資料制作、発表でも同じことが言えます。

誰に(どんな立場の人に)
何を、どう分かりやすく訴求したらいいのか?

そのためには言葉を探し、修正し、
表現方法を模索し、それも修正を繰り返し
少しずつブラッシュアップしていく道を取っています。
(凡人にはこのやり方しかないと思っております)

ひとつ経験的に分かっていることは、
モノゴトはどこまでも追求できるのですが
その努力を惜しんではいけないな、ということを
日々自分に対して戒めるよう気をつけています。

 

 

© 2020 インフォレビュー(INFOREVIEW)