トップガン マーヴェリック

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トップガン マーヴェリックに涙するオジサンと「追いトップガン」の話

2022年7月10日

本記事はビジネスの話とはまったく無関係でタイトルそのもの
「トップガン マーヴェリック」という映画の話になります。

2022.9.11追記

近場でIMAX Laserで1日だけ放映というニュースを聞いて、
他の用をキャンセルし急遽本日「4回目」に行ってきました。

いやー音も映像もド迫力で4回目でもさらに感動深く、ずっと見入っておりました。
本日、その劇場はほぼ満席。エンディングロールが流れきるまで立つ人がほとんどいない。。。

筋金入りのファンが集まっているのだと痛感しました。

映画の公式サイトはこちらです(↓)

映画『トップガン マーヴェリック』公式サイト
映画『トップガン マーヴェリック』公式サイト

トム・クルーズ主演、伝説のスカイ・アクション最新作 新たなる幕開け。9/9(Thu) デジタル先行配信 / 11/2(Wed) Blu-ray&DVDリリース

topgunmovie.jp

・・・ただこの記事、結局は仕事をすることはなにかを考える
自分自身のためのメモのようになってしまいました(笑)

トップガン マーヴェリックは公開前から随分楽しみにしていて
公開から1週間後にようやく映画館に行けたのですが、
とっくにニュースでは「映画館で泣くオジサンたち」が話題になっていました。

これはますます楽しみだぞ・・・
と思って観に行ったところ何のことは無い・・・気が付いたら、
私自身がこのオジサンの仲間になってしまいました。

もともと主演のトムクルーズが大好きで、
1986年公開のトップガンも当時、興奮しまくった覚えがあります。

御年60歳になるトムクルーズ・・・

私はこのハリウッド大スターにして、いやだからこそと言うべきか
そのストイックな身体の自己管理も年齢に負けず徹底していて
この点でもずっと尊敬し且つ、規範にしております。

映画制作において、戦闘機パイロットの9G(加速度)表現で
耐Gシーン撮影においてゲロを吐かなかったのがトムクルーズのみ
という話もどこかで聞いて、あらためて凄いなぁと思いました。

若手は全滅したそうです。

それで・・・白状すると

この記事公開する時点ですでに「3回」観てます(笑)

実は近いところでIMAXレーザーで放映している映画館があるのを知り
上映期間中に「4回目」を観に行く予定でおります。

IMAXというのは、音響がとんでもないレベルなのですが
これに3段階あってIMAXレーザーは上位版なので
鳥肌が立つことを期待しワクワクしています。

「4回」観る、というとバカじゃないのかと
思われるかもしれませんが、観るに値する近年珍しいほどの名作です(キッパリ)

"KIQ REPORT"という有名な映画ファンの生態や動向を解明する調査分析レポートがあります。
"KIQ REPORT"によると、大ヒットする映画の要因を上から順に挙げるなら;

  • ハッピーな気分にさせてくれる
  • ハラハラドキドキさせてくれる
  • 感動で涙させてくれる
  • スッキリさせてくれる

ということになるそうです。

思うに「トップガン マーヴェリック」は
このすべてを満たしていると言えます。

さらに、映画音楽もあの有名なハンス・ジマーと
レディー・ガガが協演となるとそれだけで
「これは絶対観に行かないと・・・」
と思う方が多いはずです。

因みにその後、サントラも購入しました。
超人気作となったのは、この力と勇気を与えてくれる名曲なくしては考えられないほどです。
(スマホにコピーして運動しながら毎日聴いてます)

https://amzn.to/3c7r8Ma
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amzn.to

個人的にはこのサントラの中で繰り返し聴いているのが;

無事空母に帰還し、この映画の泣かせどころでもある
『ザ・マン、ザ・レジェンド / タッチダウン』・・・その男、伝説の男という敬意がこもったタイトル。
何もかも出し切ってやり遂げた仲間だからこそ分かち合える、お互いへの信頼と絆を感じます。

続いて『ホールド・マイ・ハンド』・・・レディー・ガガが熱傷する愛の歌。
最後に『トップガン・アンセム』・・・アンセムというのは賛歌という意味合いで、
ハンス・ジマーならではのゴーンと響く『鐘』の音の演出がたまりません。

過去のトップガンの記憶と今作を繋ぐ音のように感じました。
この鐘のサウンドは映画の最初のシーンでも出てきますね。


さらにさらに言うと、物語はシンプルです。

トムクルーズが「日本の母」と呼んでいる
御年86歳になられる戸田奈津子さん(マーヴェリックでも字幕翻訳)が
敵を"ならず者国家"と訳している個所はありますが
映画はそこから政治的な領域に一切踏み込まず、とにかくわかりやすい。

わかりやすいので戦闘機のコックピットにいる気分で
集中できることを請け合います。


ところで私の知人で映画関係者がいて、
『追いトップガン』
が急激に増えていると聞きました。

なにそれ?と聞いてみると、

『最初は初代トップガンを観ているファンが今作を観ているパターンが多かったけど、
その息子や娘がハマっているパターンが増えてきた。
初代ファンもその息子や娘もリピーターになっている。』

と言っておりました。

リピーターは私だけじゃないのを知ってホッとしました。

それにしても興行収入が圧倒している事実はわかりますが、
リピーターを生み出す魅力の源泉はどこにあるのでしょうか?

追いトップガンにあたる息子、娘世代については何とも言えないのですが、
初代トップガンを観て今作にさらにハマる中高年世代については思い当たる節があるのです。

今作主演のマーベリック=トムクルーズの置かれている状況は、

  • 出世コースを拒み(或いは挫折し
  • 年齢を重ねても「現場」にこだわり
  • しかし若い世代とのコミュニケーションギャップに悩み
  • しかも自分のやりたい仕事(パイロット)ではなく苦手な仕事(パイロット教師)を任せられる
  • 結局、自分の居場所がわからなくなる、どうしていいかわからない


こういった状況はどことなく・・・
日本でも現場の第一線を退いた(或いは強制的に退かされた)
中年以上のオジサン(オバサン)の境遇に重なるものです。

かく言う私自身も該当者だったと思いますし、
周りにも数えきれないほど似た境遇に置かれた同僚を見てきました。

優秀な人材であっても、いや優秀であればあるほど
こういった境遇でのショックは大きいはずです。

マーベリックの立場や重くのしかかる現実が、
そしてその中になんとか出口をひたむきに見出そうとする努力が、
オジサン(オバサン)たちの心の琴線に触れるところがあると思うのです。

マーベリックとはまったく違う職場にも関わらず、
無意識に自分の境遇と重なってしまうのでしょうか。

オジサン(オバサン)は知っています。

仕事を通じた達成感や満足感

  • 「現場」の仕事におけるそれぞれの人の役割があり、
  • そこに関わったそれぞれの人が果たしたことに理解でき、
  • 何よりそこで自分自身もやりきったという思いがあり、
  • だからこそ「現場」を通して理解、信頼しあえる仲間の存在を有難いと感じる。

こういうことで得られるのを体験的に知っているのです。

「トップガン マーヴェリック」は、きっと
傷つき疲れた働く中高年世代の心を癒し、
優しく再び火をともしてくれるのです。

だからふと
気が付いたらリピーターになっている

そういうことではないかと、
自分自身の心に問うて思い至りました。

なんにしても良い映画だと思います。
アメリカ映画の典型にして、本来のアメリカらしい魅力を見せてくれました。

企画の点からもファンとしては文句なしです。

監督のジョセフ・コシンスキー氏が細部にわたり、
前作トップガンへの愛着と敬意を、オマージュを
表現していることに繰り返し鑑賞するうちにどんどん気がつきました。

映画史に残る名作と言えます。
前に進めずもやもやしている人、下を向いてばかりいる人は
是非この機会に観ることをお勧めします。

私が感じたことは、
仕事はこうやってこそやり遂げられる
というものでした。

「こうやってこそ」とは
あなたがこの映画を通じて感じる何かです。

もちろん、本気であることが前提です。