大きな石を最初に入れる

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稼ぎたいなら「依存」から「自立」がカギ│『大きな石』からスケジュールするとうまくいく『第2領域』活用法

2020年12月31日

年末年始は書き入れ時で忙しい人にとっても
お家でゆっくり休んでいる人にとっても
気持ちの切り替えという意味で
分かりやすい節目になると思います。

振り返り
という言葉をちょくちょく聞きますね。

2020年を振り返ってどうだったのか、
2021年に向けてどうしたいのか、とか。

企業では四半期単位、上期下期単位、年度単位などでも
振り返りをしながら、予算達成に向けた活動をすることが一般的です。

この振り返りのために、3000万部超えの世界的ベストセラーのひとつである
スティーブン.R.コヴィー博士の『7つの習慣』から
効果的なやり方を考察してみたいと思います。

『7つの習慣』というのは、あれです。
アメリカ建国以来200年間に書かれた成功に関する著作物を分析し
その結果、成功に関する共通点を導き出し、それをまとめたもの。

私は約20年前に初めて読んで衝撃を受け、その後
ノートに書きとめたメモをいつでも取り出し眺めると同時に、
ときおり本を読み返して再び新鮮な驚きを感じるという状況で
まさに万人にお勧めしたい名著であることは疑いありません。

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コロナ禍が拡大しつつ新年へ突入。加速したのは・・・

新型コロナウイルス拡大の中、
私たちが今感じていることの一例として・・・

  • 先が見えない
  • いつ失業するかもわからない
  • 今のままでこれから食べていけるのだろうか
  • だから不安であり恐怖でもある

こういうことが、多くの人の心に巣くっているように思います。

あけましておめでとう!と素直に喜べない空気が漂い、
どこかに重苦しい気持ちを抱えたままの新年を迎えています。

東京都では大晦日に1300人超という新規感染者数の
記録を打ち立て、この記事をご覧いただいている時点では
さらに事態は悪化しているかもしれません。

 

さて、2020年11月には電通が「社員の個人事業主化」という驚きの
人事案を発表したことはよく知られているところです。

これを単にリストラ案と受け止めるかどうかも様々ですが、
個人レベルでも企業レベルでも、コロナによって
先が見えない状態が加速して目の前に来たように思います。

個人事業主、とさらっと書いておりますが・・・

私自身、サラリーマンと個人事業主の二足の草鞋で始め、
その後20年近く経った今、あらためて思うことは
個人事業主でうまくいく人、うまくいかない人に
クッキリと色分けされるということです。

本論に入る前に、クッキリと色分けされる
その違いがどこにあるのかを考察していきます。

 

依存する人と自立する人

一般に、サラリーマンが会社を辞めて
個人事業主になる場合には大きな障壁が存在します。

どこに?

 

その障壁は、その人の「内面」に存在します。

具体的に言うと、依存する気持ちを捨てて
自立する考え方・行動に完全に切り替えられるか?

という障壁です。

サラリーマンであれば、自分以外の「誰かが」
たいていの場合、決定権を持つものです。

個人事業主では他ならぬ「私」が
何事も決定権を持つことになります。

つまり起こることの全責任を自分で負う
というのが個人事業主。

 

ここで先ほどの「クッキリ色分け」を細かく見ると・・・

個人事業主として活動

  • 依存する人 ⇒ ほぼ100%脱落
  • 自立する人 ⇒ うまくいく前提条件をクリア

 

なんだ、自立できれば成功するんじゃないのか!?

と思われたかもしれませんが、
「自立=自分で考え、自分の行動の決定権を持っている。」
という意味でしかなく、これだけでは足りないのです。

何が足りないかというと、
自立できたとしてどのように考え、どのように行動するのか
という点に関わりがあります。

人生の節目節目で、どっちに転ぶかは他者によるものではなく
自分自身のモノの見方、考え方、行動力、行動した結果のフィードバックなど
その人自身に左右されてしまうものです。

こんなこと文字にせずとも、どなたにとっても心あたりがあると思います。

中でも、その人の思考の規範、行動の規範
というものがその人の道しるべを決めてしまうように思います。

 

では、どうしたらいいのか?

 

コヴィー博士の言葉を借りるならば
最優先事項を優先する
という考え方と行動が焦点となります。

最優先事項を優先する、と
意識していなくても、自然とそうしている
社長さんはいっぱい、数えきれないくらいいます。

こういった社長さんは何が経営の最優先事項なのかを
言われなくとも自覚している人です。

 

で、

その最優先事項ってなに?

ようやく本論に近づいてきました。
この記事で本当にお伝えしたい話はここからです。

 

緊急中毒の人、必見!

コヴィー博士の「7つの習慣」にある有名な図。
手書きで書きとったのがいつかも忘れましたが、
少しキレイに仕立て直したので、これを使って説明します。

最優先事項を優先する

この図は、私たちにとってのモノゴト、出来事を
緊急性と重要性という軸で区分したものです。

第1領域から第4領域まで、4つに分類しています。

言葉で説明すると;

  • 第1領域:緊急且つ重要なこと
  • 第2領域:緊急ではないが重要なこと
  • 第3領域:緊急だが重要ではないこと
  • 第4領域:緊急でもなく重要でもないこと

それぞれの事例を図中に示しています。

 

さて世の中には、緊急中毒と呼ばれる人がいます。
かく言う私自身、特に30代前半~40代にかけては
バリバリの緊急中毒者であったように自覚しています。

なんでもかんでも「やんなくちゃ!」と捉えて
目の前に差し出されている問題に、
脊髄反射的に行動しているような感じです。

そうなると他の本来重要なことにも気づきません。

緊急中毒者は、特に職場では第1領域と第3領域
行ったり来たりしながら仕事をしていると言えます。

自宅に帰ってから、今度は第4領域に飛び込んで
翌日は再び職場で第1領域と第3領域を往復して
1日を終わり、それを延々と繰り返すのです。

それにしても・・・

なぜこうなるのでしょうか?

 

それは、

何が大切なのか明確にしていないから、
すべてのことが大切に見えてしまい。。。

そうするとすべてのことをやろうとする。。。

すべてのことに関わっているから、何が大切なのかを
考える時間も無い。。。

・・・つまり、本当にやるべき大切なこと
を考えずに走り回っているだけで1日が終わり
延々とそれだけを繰り返している状態です。

 

本当にやるべき大切なこととは、
第2領域に潜んでいるのです。

すなわち、

最優先事項=第2領域にあると理解することであり、
最優先事項を優先するとは、
他ならぬ第2領域を優先するという意味です。

いえ、実際問題として時と場合によって
第1領域を優先しなくてはならないことが
生活の中では山ほどあります。

ケガをして血が出ているのをそのままにするのではなく
すぐに何等かの対処(治療)をするのが普通ですよね。

今、この時期であればコロナで医療機関の現場では
目の前に次々運び込まれる患者の対応で限界近く働いて
いらっしゃる方もいて、緊急且つ重要な第1領域のことで手一杯。

手を抜くことができず、ゆっくりモノを考える時間も
ない状況が続いている時と場合があるのは誰でも経験していると思います。

しかし、あなた自身がこの先成長し結果を出すためには
この第1領域ばかりに心を奪われてはダメなのです。

言いたいことはここにあります。

第1領域または第3領域だけに心を奪われていると
本当にただ目の前に起こることに反射的に
反応しているだけの毎日が続くのです。

冒頭に述べた「振り返り」とは
まさしく第2領域でモノゴトを考えてみることであり、
急ぎではないが非常に重要なアプローチのひとつなのです。

また、先ほど「自立」だけでは足りないと申しました。

その足りていない部分を埋めるのも
第2領域における思考と行動なのです。

この第2領域をあなたの生活全体の中で
どれほど重要と位置づけとしているかで
アウトプット、成果もまるで変ってきます。

 

今、この記事をお読みいただいているあなたは
きっとネットを介して売上・利益を出したい
とそう願っている方が大半だと想定しています。

ネットで自立した個人事業主にとって第2領域とは、
例えば;

  • 新規商品のアイデア作り
  • 集客から販売までのプラン作り
  • アフィリエイトのための特典プラン作り
  • 広告宣伝の計画作り
  • 外注化のプラン作り
  • 年、月、週単位での優先度の判断
  • ・・・・

このような事柄が該当します。

しかも自立=主体的にあなた自身が考え、
依存心を捨て、自分が主人公であることを自覚しつつ
自分の事業成長のために思考し行動する。

というようなことが第2領域を優先する人の特徴です。

人に平等に与えられた時間をうまく使わないと
成果を出すのは難しい。。。

コヴィー博士は、そのことをわかりやすく
説いてくれています。

 

スケジュールは大きな石を先に入れる

大きな石から入れる

このバケツに、大きな石がいくつか、
それとは別に小さな石がたくさんあって
それらをバケツに収まるように入れたいと思います。

なお前提として、大きな石と小さな石の全部を合わせた体積が
バケツの体積とほぼ同等だとしておきます。

この場合、

  • 小さな石から入れる
  • 大きな石から入れる

と二通りあるわけですが、前者の場合
小さな石を敷き詰めてから大きな石と入れると
バケツにはみ出て入りきらない。。。という結果に陥ります。

大きな石を先に入れて、大きな石の隙間を埋めるように
後から小さな石を入れるとうまくいきます。

バケツに詰まった石があなたにとってのスケジュールだとします。

大きな石が急がずとも重要なスケジュール。
小さな石は、それ以外のスケジュールです。

小石から入れた場合、大きな石が残ってしまいますが
大きな石から入れれば小石もうまく収まるのです。

つまり順番が大事。

重要なのは大きな石を先に入れることです。

第2領域のテーマをしっかりとスケジュールに配置して
そのうえでそれ以外のテーマ(といっても第1領域しか意味がありませんが)
を隙間時間にスケジュール化するとまとまりやすくなります。

このようなスケジュールにおける考え方は
あなたの日々の生活全体に、
やがてあなたの内面である思考形態、
思考の結果としての行動にも大きく影響するようになります。

 

ネット商材を購入するのも販売するのも第2領域を意識する

ネットを介してなんとかして稼ぎたい!・・・

そう望むならば、ご自身が購入者の立場であれ
販売者の立場であれ、第2領域に寄与するものかどうかを
じっくり考えてみる価値があると思います。

私は、ネット商材のかなりのものが
第1領域か第3領域に属していると理解しています。

販売者の視点としても、
今すぐ買うべきで且つ超重要である」
というように思わせるよう仕向けます。

こういったことはネット商材に限らず
世の中の販売方法として常套手段のひとつなので
この仕向け方が良い悪いというというのではありません。

単純に見込み購入者にそのように信じさせる
(=特に第1領域のモノであると信じさせる)
ことができれば売上の点では成功だと言えます。

あなたが、つい速攻で購入ボタンを押してしまったなら
まだまだ依存心の塊である可能性が高く、
自分にとっての第2領域が何かを理解できていない可能性が高い。

さらにこれがバックエンド商品となると、
販売者にとってもますます楽ちんであり、
あなたはそこに救いすら期待してしまいます。

 

しかし、ここで一度立ち止まって考えてみましょう。

焦って購入したところで何も生まれません。
ネット商材はモノではなく「情報」でできていますので
価値を判断することが相対的に難しいのです。

私自身、販売者の立場でもあり、アフィリエイターでもあり、
たまに購入者でもあったり・・・とそういう立場ながら
真実はちゃんとお伝えしておきたいと思っております。

さて購入する場合、それはあなたの第2領域において;

  • どのような価値を持つのか?
  • それが価値があるとどのような根拠で言えるのか?

自分を見失わないことです。

商材に依存するのではなく、自立して考え、
その商材をどのように使うことがプラスになるのか?

そこのところをじっくり考えましょう。

販売者はフロントエンド商品をしっかり作りこみますので
知識やノウハウ習得の面ではこれで十分です。

あえてバックエンド商品を購入する場合(=相当高額になるのが普通)、
人脈作りに役立てるとか、使いこなすための考えをしっかり持ちましょう。

明確な目的、目標があいまいなまま、フロントエンドでうまくいかないから
バックエンドならば・・・という考えは全くNGです。

これでは、依存する人のままであり
うまくいく前提条件さえクリアできないままとなります。

 

よくよく考えてみてください。

ネット商材で何かの「ツール」を例にしてみますね。

そのツールが、目の前の問題を
すぐに解決できて、すぐに効果を発揮し
あなたの念願である売上に直結するケースは
まずほとんどありません。

どんなによくできたツールも作業の「補助」でしかなく
それ自体が問題を解決してくれることはありません。

些細な例で、今ご覧のページはワードプレスという環境の上に
WING(AFFINGER5EX)というテーマ(=ツール)を設置していますが
どう使ったらいいのかは私自身が決めるよりありません。

私の第2領域の活動をアシストする道具として
このテーマをいかに活用するかを考え購入しています。

ネットでうまくいく人は、そのツールが自分の計画・やるべきことのうち
どこに位置づけ、どういう役割を果たしていくのか
あくまで道具にしか過ぎませんので、その道具を活かす場面を
頭に描いてその計画通りに活用できるかどうかを判断します。

ツールに依存してはいないのです。
ツールをどう活かして効率化させるか、もっと
高く長期的視点で見ているのです。

 

私自身の場合、
購入者の立場では、第1領域か第2領域のものかを見定め、どの場面で使えるかを考え
販売者の立場では、第2領域にひたすらこだわって提供する、

というのが基本的な考え方となります。