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GPTsはどう変わった? 2026年8月の最新状況と、AIエージェント時代への流れ

注意事項

本ページは、2026年8月21日時点のOpenAIやGoogleなどの公式情報をもとにして、独自に作成したものとなります。AI仕様は非常に短期で変わるため、本文でご説明した内容は常に変わる可能性があることをご承知おきください。(AIというテクノロジーの特殊性とご理解ください)

※この記事は今後も更新します
OpenAI側のGPT作成・公開条件が整理された場合には、本記事も随時更新していく予定です。

はじめに:GPTsは使えなくなったのか?

最近、GPTs(カスタムGPT)の共有や公開をめぐって、
・以前と同じように使えなくなった
・GPTsそのものが縮小されるのではないか
といった話を目にするようになりました。

私自身、「GPTsプロデューサーPro」を母艦として、用途別のGPTを作り、
いくつか利用できるリンクを提供してきました。

そこで今回(8/21時点)、「GPTsプロデューサーPro」を使って新しいGPTを実際に作ってみました。
GPT自体は作成でき、自分専用として利用できました。
しかし、従来のように第三者へ公開・リンク共有する選択肢は使えませんでした。

この挙動だけを見ると「GPTsの公開が終わった」と言いたくなります。
しかし、OpenAIの公式ヘルプを調べると、現在はページによって説明が一致していません。

そこで本記事では、断定を避けながら、2026年8月時点で確認できる事実、プラン別の利用範囲、そしてAI業界がエージェント型へ向かう流れまで整理します。

今日の事実:公式情報が現在一致していない

OpenAIの「GPTの作成と編集」通常ページでは、GPTの作成・編集はWeb版に限定され、
「有料版のChatGPTユーザー」に適用されると説明されています。
さらに、GPTsエリアから「作成」を選び、GPT Builderを開く手順も掲載されています。

一方、OpenAI Help Centerの別配信ページでは、Free / Go / Plus / Proを含む
「個人向けChatGPTアカウントでは、新しいGPTの作成・公開は利用できない」と明記されています。
既存GPTは引き続き利用でき、条件を満たせば編集可能とされています。

さらに「GPTの共有と公開」ページでは、個人アカウントでも「リンクを知っている全員」や
GPT Storeで共有できる、と説明されています。

つまり、2026年8月時点では、OpenAI公式ヘルプの中に「作成できる」「個人では新規作成・公開できない」「個人でも公開リンク共有できる」という説明が併存しています。

商品やサービスとして案内する側は、どれか一つだけを引用して断定するより、実際のアカウント画面で確認する必要があります。

実際に確認できたこと:作成はできたが「自分専用」

今回、私の個人向け有料アカウントで「GPTsプロデューサーPro」を使い、note改善用GPTを新規設計しました。
Instructions、説明文、会話のきっかけなどを作り、GPT Builderへ設定するところまでは従来どおり進められました。

そして、新しいGPTそのものも作成できました。
自分で利用することもできます。
ただし公開設定では、従来使っていた「リンクを知っている全員」の形にできず、自分専用の状態になりました。

この実例から少なくとも言えるのは、「個人向け有料プランなら、必ず従来と同じ条件で新規GPTを公開・共有できる」とは現在言えない、ということです。
逆に「個人向けでは新しいGPTを一切作れない」と断定することも、今回の実際の挙動とは一致しません。

そのため現時点では、公開されている情報だけで一律に判断するのではなく、
公式情報と実際の利用画面の両方を確認する必要がある、と私は理解しています。

2026年8月時点のプラン別整理

以下は、OpenAI公式情報と実際に確認できた挙動を突き合わせた
ChatGPTのプランについてGPTsに関する「現状整理」です。

「○」は比較的明確、「△」は公式情報や実際のUIに差があり、アカウントごとの確認が必要、という意味です。

項目/プランFreeGoPlusProBusiness
既存の公開・共有GPTを使う○  ○ 
GPTsプロデューサーProを使う
GPT設計案(Instructions等)を作る
GPT Builder / GPT作成ツール×○とする公式記載あり○とする公式記載あり○※権限次第
新しいGPTを構成・保存×○の実例あり○と考えられるが要確認
自分専用GPTとして利用×○の実例あり○と考えられるが要確認
新規GPTを第三者へリンク共有×△(今回のPlus環境では不可)△(要実機確認)○※管理設定次第
GPT Storeへ新規公開×△(公式情報に不整合)△(公式情報に不整合)○※管理設定・審査次第
以前から公開していたGPTの利用
  • FreeはGPTを「見つけて利用」できますが、GPT作成ツールは有料プラン向けとされています。
    利用上限も有料プランより厳しくなります。
  • Goは有料プランで、公式にはcustom GPTsへのアクセスが案内されていますが、「現在の機能提供状況に従う」とされています。
  • Plusについては、今回「新規GPTの作成・自分専用利用」は実際に確認できました。一方、第三者への新規リンク共有はできませんでした。
  • Pro
    Plusと同様にGPT作成機能へアクセスでき、新しいGPTを構成・保存して自分専用として利用できると考えられます。ただし、Proだからといって新規GPTのリンク共有や公開制限が解除されるという公式根拠は確認できていません。
  • Business / Enterprise / Eduでは、ワークスペース設定と権限により作成・共有・公開が可能とする公式説明が比較的一貫しています。

「GPTsプロデューサーPro」は、今どこまで使えるのか

「GPTsプロデューサーPro」は、GPTそのものを自動的に外部へ公開するツールではありません。

目的、対象ユーザー、役割、Instructions、Knowledge構成、説明文、会話のきっかけなどを整理し、専用GPTを作るための設計母艦です。

この「設計する」部分は現在も機能します。
無料ユーザーでも共有済みのGPTsプロデューサーProを利用できる範囲では、企画やInstructionsの作成までは可能です。
有料プランでは、さらにGPT Builderを使って自分専用GPTとして構成できるケースがあります。

一方で、従来の商品説明で「作ったGPTをリンクで第三者へ提供できる」「GPTを商品化できる」と受け取れる部分があるなら、現在は注意が必要です。
少なくともPlus環境では、新規作成したGPTを公開リンクへ切り替えることができませんでした。

したがって現状は、「GPTを作って共有するための母艦」から、
「自分の経験・知識・業務を専用AIとして設計する母艦」へ、
少し広い位置づけで考え直す時期に来ていると感じています。

GPTsの「役割の変化」

ここで、GPTsの公開制限だけを見て「GPTsは終わる」と結論づけるのは早いと思います。
むしろ大きな流れとしては、「質問に答える専用AI」から「複数の道具を使って仕事を進めるAI」へ、
重心が移っているように見えます。

OpenAIは2026年、Agents SDKを強化し、エージェントがファイルを調べ、コマンドを実行し、コードを編集し、長時間にわたるタスクを進められる方向を明確にしています。
さらにBusiness / Enterprise / Edu向けには、ChatGPT内でワークフロー全体を担当できる
Workspace agentsを研究プレビューとして提供しています。

Googleも同じ方向です。Google I/O 2026では「エージェント型Gemini時代」を前面に出し、Geminiアプリをよりagenticに進化させる方針を示しました。

つまり、この流れはOpenAIだけのものではありません。

GPTsからAIエージェント:次の段階へ来ているという意味

今回のGPTsをめぐる仕様変更を見ていて、ひとつ強く感じることがあります。

それは、GPTsそのものが突然なくなるというより、生成AIの中心が
「専用チャットAI」から「AIエージェント」へ移り始めている、ということです。

GPTsは、InstructionsやKnowledgeを設定し、特定の用途に合わせた専用AIを作れる仕組みでした。

たとえば、

  • WordPressサイト改善専用
  • 教材作成専用
  • 小説作成専用
  • note記事改善専用

といった形で、目的に合わせたAIを作ることができます。

私自身も「GPTsプロデューサーPro」を母艦として、このような専用GPTをいくつも設計してきました。
しかし、AI業界全体を見ると、いま大きな方向転換が始まっています。

その方向転換について、私が実務として関わっている「自動運転AI」においても
AIエージェント化の波が進みつつあります。

この変化を理解するうえで参考になるのが、
OpenAI社内でAI能力の進展を整理する枠組みとして使われている、と報じられた「5段階」です。

この5段階は、あくまでそう報じられているという内容であり、世界標準でもなんでもありません。
ただ私が関わっている自動運転の世界では、例えば車部品の生産現場を効率化するためのデジタルツイン(現実世界を仮想世界に置いて知見を得る技術)、こういった仕事でさかんに話題になっています。

OpenAIが示した「AI能力の5段階」

OpenAIは2024年、AIがAGIへ向かって進化していく過程を、5つの段階として整理していることが報じられました。

AGI(Artificial General Intelligence:人工汎用知能)とは、「人間と同等以上に、あらゆる知的作業を自立的に学習・実行できるAI」のことです。
と書きながら、私はいつもロボティクス技術と一緒になる想像をします。
映画ブレードランナー2049の世界です😅

レベル名称位置づけ主な特徴
Level 1Chatbots会話するAI質問への回答、文章生成、要約、対話など
Level 2Reasoners推論するAI複雑な問題を分解し、論理的に考えて解決する
Level 3Agents行動するAI目的に応じて計画し、複数工程の作業を実行する
Level 4Innovators発明・発見するAI新しい知識、技術、アイデアなどを生み出す
Level 5Organizations組織として働くAI組織や部門レベルの仕事を広範囲に担う

この分類を見ると、ChatGPTが登場した当初の生成AIは、主にLevel 1の「Chatbots」に位置づけられます。
その後、複雑な問題を考えるReasoningモデルが登場し、Level 2の「Reasoners」へ進化しました。
そして2026年現在、OpenAIをはじめ各社が力を入れているのが、次のLevel 3にあたる「Agents」です。

この5段階を見ると、AIエージェントがAI進化の最終地点ではないこともわかります。
今はLevel 3の「Agents」が大きく注目されていますが、その先にはLevel 4、Level 5が想定されています。
AIエージェントもまた、AI進化の途中にある一つの段階として捉えておいた方がよいでしょう。

ではもうちょっと分解して説明します。

「答えるAI」から「仕事を進めるAI」へ

これまでの生成AIは、基本的には人間が質問し、AIが答えるという関係でした。

人間:質問・指示
⬇️
AI:回答

という流れです。

ところがAIエージェントでは、この関係が変わります。

人間:目的を伝える
⬇️
AIエージェント:
・AIが作業を計画する
・必要な情報を調べる
・ツールを使う
⬇️
複数の工程を実行する
⬇️
成果物を作る

つまり、「何を答えるか」ではなく、「何を完成させるか」が中心になります。
ここがGPTsからAIエージェントへ移行する上で、非常に大きな違いだと考えています。

GPTsはLevel 1~2を専用化する仕組み

GPTsは、OpenAIの5段階に当てはめるなら、主にLevel 1~2のAIを特定用途向けに専用化する仕組み、と捉えることもできます。

Instructionsによって役割を決め、
Knowledgeによって専門知識を持たせ、
会話の流れや判断基準を設定する。

これによって、通常のChatGPTより特定分野に特化したAIを作ることができました。
私が作ってきた「KENBO流サイトプロデューサー for AFFINGER7」なども、その考え方に基づいています。

しかしLevel 3のAIエージェントになると、さらにその先が必要になります。

Instructionsを理解するだけではなく、

  • Webを調べる
  • ファイルを読む
  • データを分析する
  • 外部サービスを操作する
  • 複数のAIやツールを使い分ける
  • 作業結果を確認する
  • 必要に応じて修正する

といった、「実際に仕事を進める能力」が重要になります。

GPTsの設計経験は、AIエージェントにもそのまま生きる

では、GPTsを作ってきた経験や知見は意味がなくなるのでしょうか。
私はむしろ逆だと考えています。

専用GPTを作るときには、
第一にこのAIに何をさせるのかがあって、何をさせないのか、どんな知識を持たせるのか、
次にどういう順番で考えさせるのか、そしてどこで人間が確認するのか、

といったことを細かく設計します。
これは、そのままAIエージェントを設計するときにも必要になる考え方です。

違うのは、GPTでは主に「考えて答える」ことを設計していたのに対して、
エージェントでは「考えて行動する」ところまで設計する必要があることです。

つまり、

GPTの設計
⬇️
専用AIの設計
⬇️
AIエージェントの設計

という連続した進化として見ることができます。

GPTsプロデューサーProも「GPTを作る母艦」から次の段階へ

私が提供している「GPTsプロデューサーPro」は、もともと、
GPTを作るためのGPT
という少し変わったコンセプトで作りました。

利用者が、「こういうGPTを作りたい」と相談すると、

  • GPTの目的
  • Instructions
  • Knowledge構成
  • 説明文
  • 会話のきっかけ
  • 運用方法

などを整理し、新しいGPTを設計していく母艦です。

しかし、AIがLevel 3のエージェントへ進み始めているのであれば、この考え方も次の段階へ広げられるはずです。

つまり、

「GPTを作る母艦」から
「専用AIやAIエージェントを設計する母艦」へ

という発展です。

たとえば将来的には、「この仕事をAIに任せたい」という相談から始まり、
AIが担当する範囲を決め、必要なKnowledgeを整理し、利用するツールを選び、
作業工程を設計し、人間が確認するポイントを設定する。

そこまで含めて設計する「AIエージェント・プロデューサー」のようなものへ進化させることも考えられます。

GPTsの仕様変更を「終わり」ではなく「変化」と見る

今回、GPTsの作成や公開方法に変化が起きていることは確かです。
しかし私は、それを単純に、「GPTsが終わる」と見るのは少し違うのではないかと思っています。

生成AIそのものが、

Chatbot
⬇️
Reasoner
⬇️
Agent

と進化している中で、専用AIの作り方も変わり始めている。
そう考える方が、現在のAI業界の動きを理解しやすいように思います。
GPTsで使われてきたInstructions、Knowledge、役割設定、専門化といった考え方が消えるわけではありません。

むしろ、それらを土台として、

「答える専用AI」から「仕事を進める専用AI」へ

進んでいく。

GPTsプロデューサーProについても、その変化を見ながら、次の形を考えていきたいと思っています。

2026.8.21時点の結論

ここまでGPTsとAIエージェント化の流れを、現時点で整理すると;

  • 既存の共有GPTは、現在も利用できる。
  • FreeユーザーはGPTを利用できるが、新規GPT作成は対象外とする公式説明が中心。
  • 有料個人プランについては、GPT Builderを使えるとする公式ページがある一方、「個人アカウントでは新規作成・公開不可」とする公式ページもあり、情報が一致していない。
  • 実際のPlus環境では、新しいGPTを作成し、自分専用として利用できた。ただし新規のリンク公開はできなかった。
  • Business / Enterprise / Eduは、権限設定の範囲でGPTの作成・共有・公開を継続できる。
  • 業界全体は、カスタムチャットAIから、ツールを使って仕事を進めるAIエージェントへ明確に動いている。

このため、2026年8月時点では、GPTsをめぐる仕様変更が進行している一方、
公式情報にも一部不整合があり、現時点で確定的に言い切れない部分が残っています。
ただGPTを作って第三者へ提供したい人は、自分のプランと実際の公開設定を確認する必要があります。

私自身も今後の仕様変更を追いながら、GPTsプロデューサーProを「GPTを作るためのGPT」だけでなく、次のAIエージェント時代につながる設計母艦としてどう進化させるかを考えていきます。

参考:2026年8月21日時点でKENBOが確認した公式情報