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生成AIツール種類と孫正義さんのAIエージェント構想(スターゲート計画)

この記事では2つの話をしています。
生成AIとAIエージェントの話です。

ただ、すでに生成AIもいろいろ溢れてて、何がなんやらよくわからん、
AIエージェントも聞いたことがあってもさらによくわからん!

そういった方々のために2025年7月現在でのトピックを例に解説しています。
ご存じの通り、日進月歩というより秒針分歩で進化中のAIですので
ご覧になるタイミングでは「ああ、そういうものがあったなぁ」
くらいの遠い過去になっているやもしれませんが・・・

生成AIにまつわる関連ツールを整理してみた

以下は主に「無料」でも使えるものをピックアップしています。
(ただし有料版前提での無料版は必ず制約があり、本来の機能を発揮しているとは言えないのでご注意ください)

テキスト生成AI

● ChatGPT (OpenAI) : 自然な会話や文章生成が可能。機能が豊富で推論機能等も提供。
● Claude (Anthropic) : 長文処理に優れ、ビジネス文書やレポート作成に最適。
● Gemini (Google) : Google検索と連携し、最新情報に基づく文章生成が可能。
● DeepSeek-R1 : 中国発の省エネ型高速レスポンスAI。推論も可能。
● Copy.ai : マーケティングコピーやコンテンツ生成に特化

画像生成AI

● Midjourney : テキストから高品質な画像を生成。プロンプト次第で多様なスタイルに対応。
● DALL-E 3 (OpenAI) : クリエイティブな画像生成に適し、直感的な指示が可能。
● Leonardo.AI : ゲームアートに特化した画像生成AI。高度なカスタマイズ機能を持つ。
● Stable Diffusion : オープンソースで、ユーザーが自由にカスタマイズ可能。商用利用も可。
● Adobe Firefly : 著作権に配慮した画像生成AI。Photoshopなどで活用可能。

動画生成AI

● Luma AI's Dream Machine : 高品質な3D動画生成が可能。
● Runway Gen-2/Gen-3 : テキストや画像から動画を生成。最大16秒の動画生成が可能。
● Meta Make-a-Video : テキストや画像から新しい動画を作成。短い指示文からも対応。
● Pika Labs : Discord上で簡単に動画生成。
● Synthesia : アバターを用いた動画生成に特化。

検索やリサーチ用AI

● Perplexity AI : 検索機能を備えた会話型の検索エンジン。
● Felo : 日本発のAI検索エンジン。マインドマップ生成機能で情報整理が容易。
● Microsoft Copilot : Web検索と連携し、リアルタイムで情報提供可能な対話型AI。
● Genspark : 高精度なAI検索。画像生成、ファクトチェック、データ検索など多機能。

音楽・音声生成AI

● Suno AI : 音声と音楽の両方を生成可能。オーディオコンテンツ作成に有用。
● Microsoft VALL-E : 3秒の音声サンプルから高精度な音声合成が可能。自然な発音で再現。
● Voicevox : 日本語特化の音声合成AI。ナレーションや音声応答生成に適している。
● Udio : 音楽生成AI。様々なジャンルに対応。
● ElevenLabs : 高品質な音声合成を提供。

エージェント型AI

● Auto-GPT/AgentGPT : 自律的にタスクを実行するAIエージェント。オープンソース。
● BabyAGI : シンプルな自律型AIエージェント。GitHubで提供。
● LangChain : AIエージェント構築のためのフレームワーク。オープンソース。
● HyperWrite : ブラウザ操作を自動化するエージェント。

その他の機能特化型AI

● Jasper : マーケティングコンテンツ生成に特化。
● Fireflies.ai : 会議の録音と議事録生成。
● Descript : 音声・動画編集をAIでサポート。
● Napkin AI : 資料の図作成に特化。アイデアをビジュアル化。
● Knowt : 自動ノート生成ツール。教育支援に活用。
● Grandescope : 答案の自動採点システム。

とまぁ、いろいろとありますね~
ただ、1年後に何が残っていて、また何が生まれているか
おそらく誰もわからない、ということ自体が今のAI進化スピードだと思っています。

生成AIはもともと「人間にしかできない」とされていた領域である高度な推論や
プログラミング、作詞作曲や映像制作といったクリエイティブな分野にまで進出しています。

この流れは、人間とAIの役割分担を再考するきっかけになっていますが、
ことに注目を集めているのはAIエージェントです。

AIエージェントとは

AIエージェントという言葉が最近よく出てきます。
私が関わっている企業の現場でも、AIエージェントに関連する開発業務は
これから広がっていくだろうと日々感じています。

AIエージェントとは、与えられた目標を達成するために、
自律的に状況に応じて判断し、最適な結果を出そうとするシステムです。

というと余計にわからん!難しいことを言うな!とお叱りを受けそうです。

そもそも「自律的に」というあたりから胡散臭い。
これなに?

かというと、人のいちいち細かい指示がなくても
「わかった、まかせてくれ」
という建築現場なんかの棟梁をイメージすると分かりやすい。

棟梁は、部下のそれぞれの得意とすること、性格なんかもしっかり把握してて
この仕事はあいつにさせよう、これはそうだな、あやつにさせよう、
というふうに仕事をテキパキと割り振って、要するに仕切り役です。

この仕切り役であり、同時にまとめ役がAIエージェントだと思うとスッキリします。

AIの棟梁みたいな存在がいて、これがAIエージェント。
その棟梁のAIエージェントは、固有の機能を得意とするそれぞれのAIを使って
最適な答えを出す、というような意味合いです。

親分が子分を使って、結果を出す。
その親分があなたにとってのAIエージェント、
というわけです。

あなたはAIエージェントだけに、して欲しいことを頼むと最適な答えをくれる。
いえ、して欲しいことをあらかじめAIエージェントが用意してくれるかもしれません。

それも「して欲しいこと」とはプロンプトに書き出すというより、
普通に言葉を使って、よく自分を理解してくれている相手に、
「あれってこうならないかなぁ」
くらいのアバウトな話でも通じてしまう感じ。

以心伝心は現状もAIは苦手なはずですが、それもクリアして
逆に自分をこれ以上ないくらいに理解してくれる仮想の存在です。

お互いをよく理解しあっている家族のようでもあるし、
恋人のような存在とも言えるような間柄となるわけです。

因みに以前にもAIエージェントを記事にしておりますのでこちらもご参考まで。

プロンプト無用でパーソナリティを持つ「AIエージェント」が世界を変えるかも - インフォレビュー(INFOREVIEW)
プロンプト無用でパーソナリティを持つ「AIエージェント」が世界を変えるかも - インフォレビュー(INFOREVIEW)

ChatGPTが登場したのは2022年、たった2年後の2024年末ころからAIエージェントという言葉がやたら広がっています。 AIエージェントとは: 複数のAIモデルを統合して、目標達成のために自律的

www.ifrv.net

私はこれでいつも連想してしまうのがライアン・コズリング主演の
映画「ブレードランナー2049」のシュールな世界です。
監督は、「DUNE デューン 砂の惑星」でも有名な天才ドゥニ・ビルヌーブ。

ブレードランナー2049
ブレードランナー2049

amzn.to

この「ブレードランナー2049」では人間とレプリカント(人造人間)が愛し合い、
そして戦う、その先にあるものは・・・

個人的には、ヒロインであるジョイ(アナ・デ・アルマス)が主人公を愛するシーンが
なんとも独特、詩的とさえ思え、ある種の未来を予見させて大好きです。
ジョイは人間ではなく、AI搭載ホームオートメーションシステムです。
ホログラムのバーチャルな存在ですが主人公の良き理解者であり、恋人以上の存在です。

このような世界は良い事か悪い事か、私にはわかりません。
ただ世界はその方向に進んでいます。

昨今AIによって、仕事が奪われるということがさかんに吹聴されていますよね?
これについては、NVIDIAのジェンセン・ファンCEOの言葉がよく物語っているような気がします。
(NVIDIAはAIのエンジン部品であるGPU:Graphics Processing Unitの開発会社)

AIがあなたの仕事を奪うのではなく、AIを使った人があなたの仕事を奪うのです

日本ではおそらくこのAIエージェントに最大の投資をしている人として、
ソフトバンクの孫正義さんがいます。

孫正義さんの年内10億AIエージェント作成、75兆円のスターゲート計画

年内(2025年)に10億のAIエージェントを作る、と宣言したのはこの方。
東京で7.16に開催されたSoftBank World 2025で、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長です。

孫さんは恐ろしい予言をしています。

近い将来、AIが人々のいろいろな感情を理解し、自らが感情や意識に相当するものを持ち始める。
そう信じている

何が恐ろしいといって、現時点のAIには絶対できないこと、AIと人間を分けているものはなにか?
を考えると「自我」の存在があると言えます。

感情や、意識というものは自我に繋がります。
自我があるから何かに「問い」を持つことができます。

「問い」というものは深淵です。
単なる言葉遊びではなく、あるものの存在理由の問いを持つこともその一つです。

例えばターミネーターはじめSF映画に出てきそうな話題です。
「人間は地球にとって必要な存在か否か?」
という疑問をAIが持つって恐ろしくありませんか?

そのような疑問をAI(AGI:汎用人工知能)あたりが持ったら、
ちゃんと制御できるのだろうか?

今でさえ、AIにはブラックボックス問題という昔からある問題の解決にもいたっていません。
(ブラックボックス問題:AIがどのような経路で答えを導き出したかが追えない)

この「問い」を持つことがずっと先のもわっとしたSF話ではなく、
わずかすぐ先に(1年~数年後)来るという予言です。

先にお話した「ブレードランナー2049」という映画の中でも
”人とそうでないものを区別するものがあり”
それが秩序(ORDER)をもたらしているというシーンが出てきます。

レプリカント(人造人間:サイボーグ)が人間との間で妊娠し、子供を産んだという
衝撃的な話なのですが、すでに人類の未来に関するものとして
単なるSF以上のインパクトを与えます。

孫正義さんの指摘のように本当にそうなるのかどうかいろんな意見がありますが、
東洋経済オンラインのこちらの記事はとても秀逸ですので、是非キモを冷やしてみてください。

孫正義氏が年内10億AIエージェント作成を宣言。75兆円スターゲート計画で演算能力10億倍へ。日本企業のAI活用20%に警鐘 | インターネット | 東洋経済オンライン
孫正義氏が年内10億AIエージェント作成を宣言。75兆円スターゲート計画で演算能力10億倍へ。日本企業のAI活用20%に警鐘

「年内に10億のAIエージェントを作る」7月16日、東京で開催されたSoftBank World 2025で、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長はそう宣言した。AI演算能力が「10億倍」に達すると ...

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