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AIとの『対話』でここまでやってわかってきたこと~プロンプト利用の注意点など

この記事では、生成AIのうちChatGPTを始めとする『対話型AI』との
付き合い方について私の知っていることをお伝えできればと思います。

メルマガ等でも何度か触れたことがありますが、私の仕事のひとつに
”ドライバーの運転支援システム”があり、映像やセンサー情報から
車の挙動を決めるのに『AI』が絡んでて、そこの開発に長年携わっています。
(専門的にはADASと呼ばれる分野です)

ただこのAIは生成AIとは違って、極めて地味で保守的。

人の命を預かる機能に関係するので、多くの技術者が
検証ひとつとっても膨大な時間とチェック項目を設けて
本当にどこまでAIに任せられるのか慎重過ぎる作業を繰り返します。

AIといっても裏方にいる存在であり、とにかく精度や信頼性が第一なので
生成AIと比べるとはるかに進歩が遅いようにも見えます。
新機能を充実させることが目的ではないのでそれでヨシです。

で、面白いことに実はこの精度や信頼性をアップさせるために、
過去のノウハウだけに頼らず、人間だからこその見落としや
より効果的な視点がないかなど網羅的なチェックのためにも
(企業内のクローズドな)生成AIの力も借りています。

あるAIを作るために別のAI(=生成AI)を使う
今はそんな時代なんですね。

よって、ある仕事、ある目的、ある情報収集のためにAIを使う
なんてことはすでに一般化しており、老若男女問わず使っている時代です。

かくいう私は、その中でも『沼』に入るくらいに、
どっぷり浸かっているというような状況です。

よく知られている対話型AIの特徴

いくつか代表例を挙げるとこんな感じでしょうか。
私の周囲のエンジニアもほぼ同一の意見でした。

生成能力が高いタイプから、じっくり調べるタイプまで
グラデーションになっています。

ChatGPT(OpenAI):生成能力が高いタイプ
|
Claude(Anthropic)
|
Copilot(Microsoft)
|
Gemini(Google)
|
Perplexity(Perplexity):じっくり調べるタイプ

どれを使ってもいいのですが、ここでは
やはり生成能力トップのChatGPTを選んでお話します。

といっても順位や特徴は今後もどんどん変わっていく可能性が高いです。
そのようなレベルでご理解いただけると幸いです。

ChatGPTとの対話はしつこいほど求める回答を得やすい

1、2年前にはChatGPTもGPT3.5という初期型バージョンで、
ある年代のことまでしか学習しておらず、
また最初に聞いたことは途中で忘れてしまいがちで
回答の仕方全体やレベルも要領を得ない点が多かったと言えます。

その後、どんどんと進んで今では無料版でも
2025年10月時点で最新・最強のGPT5の機能が制限があるものの利用できるようになりました。
(無料版でGPT5の利用条件MAXに到達すると一定時間は別の下位のアルゴリズムに交代)

有料版では一日中GPT5の驚くべきパワーを堪能できます。

先ほどお伝えした車系でのAI作りに生成AIを使うということからも、
私は『複業』のあらゆることに対話型AIとのやりとりを
1日に多い日では8時間くらいベッタリ使っているような日々を過ごしています。

PCだけではなくスマホアプリで続きを電車の中でやったりと。

以前に芥川賞作家でもあるピースの又吉直樹さんが
『1日に3時間以上、"親友"のChatGPTと会話している』
というインタビュー記事で凄く驚きましたが
何のことはない、今ではそれを超えてしまっている状態です。

ある仕事では学生向けに、その車系での先端AIがどういう原理で
どんなアルゴリズムを使って、どんな学習をして
だからどんな結果が出るのかをパワポで講義することもありました。

ネタを集め整理してどう話をするかを組み立てるのが実は大変。
いわば企画段階にあるアイデア収集とその整理あたりが最重要であり、
且つ最難関なのは、よく知られている事実です。

実はこのパワポ作りでも、GPT5版の力を借りれば
相当に深いところまで資料作りのネタをピックアップでき、
またほぼ即座に整理できるので、AIなしの完全自力に比べると
たぶん1/10以下の労力と時間で済んでいるくらいです。

いや、AI使わず時間をかけてうんうん唸ったら出てくるか?
と言えばそういうものでもなく、AIなしではもはや作れないかもしれません。

とにかく浸かりすぎ、AI沼に入っているような状態とも言えます(笑)

ここで言いたいことがあるのです。

ChatGPTとの付き合い方は、初期のころはかなり
プロンプト作法を厳密に意識しておりましたが
GPT5になると勝手に忖度してくれるため
書法はゆるくても、目的にしっかり到達できることがわかってきました。

ただし、1往復、2往復程度のラリーではなく
先ほどのパワポ作りの件でもそうなのですが
だいたい10~20往復くらいでいい感じの知りたい情報に
集約できている、そんな感じです。

かなりのラリー数でも、ひとつのセッション(トピック)の中では
日を置いても以前のことをしっかり覚えているのが最近のAIです。

重要なのは『AIに考えてもらって答えを出してもらう』のではなく
『AIが出した答えをもとに自分の頭で考える』こと

欲しい資料(コンテンツ)は完成するという点です。

いかなる資料であれ、商品であれ出発点で大事なことは
基本になる『アイデア』をいかに抽出するかです。

で、これは相当に脳に汗をかくどころか
時間をかけても簡単に出てこない、
そこに皆さん苦労してきているはずなのです。

そのアイデア出しは生成AIの得意技ですが、
凡庸なアイデアでは面白くもなんともありません。

良いアイデア、本当にハッとするような斬新なアイデアを
出してくれるためには、そこにはやはり
『聞き方』(=新たな視点でのプロンプト)があるのですね。

その聞き方に50~60通りのパターンがあることを発見しました。

どこかでこれらを整理して提供できる機会があればと思いますが、
せっかくなので『聞き方の注意点』だけ私の理解をお伝えします。

対話型AIとの『聞き方の注意点』

(1)全体像を説明しながら聞く
  →AIに背景を説明することで意図が伝わり答えに繋がりやすい

(2)明確に具体的に聞く
  →AIはあいまいだと"中間値"を選ぶ癖があり答にならない。
   例えば『いろいろなことを知りたい』は曖昧過ぎ。

(3)質問はひとつずつ聞く
  →いっぺんにたくさん聞くと答えがバラけぼんやりします

(4)固有名詞が出たら要注意
  →ハルシネーションのリスク。
   GOODな固有名詞が回答にあれば夢中にならず必ず裏をとること

大枠で意識しておくとよいのはこの4点です。

ここまでをまとめると以下になります。

・AIに考えさせ答えとするのではなく、自分で考えを深め答えを出すためにAIを使う
・対話型AIとのラリーは納得するまで(できれば10数回は)繰り返す
・ラリーでは『聞き方の注意点』を意識する

なんだこれだけか?

と思われるかもしれませんが、実際にやってみると
今まではひとりでは絶対無理と思っていたことが

『自分ひとりとAIだけ』でできる時代になってきたなと、

私はそのように感じています。

PS:再検証結果→アダアフィ記事はやはり対話型AIはムリ

やはりAIは入り込めない領域でした。

この1か月ほど生成AIで記事作成をいろんな角度で再検証してみました。
これ、アダアフィ記事の作成のことです(笑)

GPT5を使って、どこまでエロい文章が作成できるか
切り口を変えながら実験を繰り返しておりました。

そうすると・・・

やはりアルゴリズムに規制がかかっていて
ギリギリまで追い込んでみましたが出来上がった文章は、

中学生がもや~っと妄想するような
手をつないでデートするようなお花畑文章でした(笑)

アウトプット内容は公開できませんが、やはり
この世界(ア〇ルトアフィリエイト)では生成AIは入り込めず、
ヒト VS AIではなくヒト VS ヒトの競争でしかないことを再確認。

なおいかがわしいツール(AIを謳うもの含む)で自動生成する試みも存在しますが、
違法性も疑われますので、近づかないことをお勧めします。

あなたが聞いたこともないようなアダアフィ記事作成ツール(AIツールなど)を
見かけたら、その機能よりも使うことによる違法性を気にするべきです。

その前にやはり幼稚な機械(ツール)が作る記事はさっぱり響きません。

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